IR情報

ごあいさつ

株主の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。また平素より当社に格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

当第20期における当社の売上高は、前期比8.7%増となる19億73百万円となりました。海外市場における大型商談の獲得、また自社開発製品売上の伸長による利益率の向上によって、営業利益は前期比63.0%増の2億18百万円となりました。

当事業年度における当社の活動といたしましては、主力製品であるSX-MeisterのVer.12.0をリリース、アナログLSIの設計自動化機能を拡張し、パワーデバイス向け自動レイアウトツールを発売するなど、機能拡張を継続いたしました。また、次世代のEDA開発技術者の育成に向けた「JEDATサーキットデザインラボ」を有明工業高等専門学校と設立し、産学連携の促進を進めてまいりました。

当社を取り巻く環境といたしましては、世界的な「半導体不足」はまだまだ続き、製造設備への投資活動は今後も続伸し、当社の事業である設計設備への投資もようやく拡大基調へ向かうものと考えております。またFPD(Flat Panel Display)等の市場におきましては、テレビ・IT機器用は需要が低迷するものの、車載・産業機器用は堅調に推移し、新技術パネル・異形表示パネルの研究開発は、今後活況になるものと見込んでおります。

そのような中で当社は、引き続き重点テーマに向けた開発を継続し、アナログLSI、パワーデバイスに向けたコア製品の競争力・販売力を強化してまいります。また、社内の新技術開発体制を刷新、外部技術の導入・活用を促進し、新製品の開発を加速します。営業活動におきましては、リモート時代に即した情報発信力を強化しながら、顧客との対話を促進・新顧客層の開拓に努めてまいります。海外市場向け売上拡大の施策といたしまして、代理店体制の見直しにより海外パートナーとの連携を強化し、CADのOSとしての当社ツールの拡販「プラットフォーム戦略」を促進、ステップアップを図ります。また、デバイス設計受託におきましては、EDA開発との連携による設計ツールのブラッシュアップを強化しながら、重点顧客を深耕し、新規顧客を開拓してまいります。

2022年4月4日の東京証券取引所市場再編により、当社は東証スタンダード市場に上場いたしました。株主の皆様におかれましては、今後ともより一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2022年6月