回路設計​


回路テンプレートの利用

  • 機能記述モデルとTRブロックの等価性保証、および設計仕様の作成に関しては、「回路テンプレート」を使用することで解決できます。
  • 回路テンプレート」には、カレントミラー回路からオペアンプ回路など、機能記述モデルとTRブロックの等価性を保持した様々なラインナップがそろっています。
  • 設計仕様に合った回路のアーキテクチャを決め、各種回路制約を満たす「回路テンプレート」を選択して、回路を組み立てていくだけです。
  • また、アーキテクチャ選定において、設計経験によっては、候補を検討する時間もかかりますが、用意されている「回路テンプレート」の豊富なバリエーションの中から選定できるため、最適なアーキテクチャを容易に判断できます。
  • これにより、TRブロックへ設計仕様を自動で引き継ぐことができます。

このように、回路設計者はシステムにあったアーキテクチャの選択のみとなり、自動で設計仕様が引き継がれるため、設計仕様の伝達漏れなど、ヒューマンエラーも防止できます。

パラメータ自動最適化機能

  • TRブロックのW/Lサイズを設計する際に、「パラメータ自動最適化機能」を使用することで、「回路テンプレート」で引き継がれた設計仕様をターゲットにして、W/Lサイズを自動で最適化できます。
  • 所定ノードの電流と電圧を設定することで、ターゲット付近のW/Lを自動で探索して、初期結果を出力します。
  • さらに、複数の条件を追加することで、目標仕様を満足するサイズの組合せと結果を出力するので、簡単な設定で目標を満足する解を得ることができます。

なお、設計仕様を満足できない場合でも、再度「回路テンプレート」からアーキテクチャを選択して「パラメータ自動最適化機能」を実行するという、ツールによる自動設計が行えるため、短時間で設計手戻りを対応できます。
その後、従来設計と同様に、設計したTRブロックを組み合わせることで、システム仕様を満たしたTRブロック設計が実現できます。

※ 「回路テンプレート」、「パラメータ自動最適化機能」: SX-Meister AscaAdvancedの「AnaCell」で実現できます。